プロフィール

山歩屋

Author:山歩屋
天気の良い山が好きです。
天気が悪い日の山は楽しくありません。
一人山へ行きたくなったときは、天気予報を見ます。
そして 行ったり、行かなかったり…

間ノ岳の頂上で、寒さに耐えながら御来光を待ちました。
待ち焦がれた瞬間です。
朝日が山を染め始めました。
流れる雲には私の影が映っています。
暖かそうな虹の輪が、私の影を包んでいました。

間ノ岳にて

[記事年代順]
17年7月 野反湖
17年5月 釈迦ヶ岳
17年3月 宝登山
17年2月 ハクバスキー
17年1月 蔵王スキー
16年12月 高宕山
16年11月 日向山
16年9月 飯盛山
16年7月 野反湖
16年7月 霧降隠れ三滝
16年6月 黒檜山
16年5月 足利フラワーパーク
16年4月 子持山
16年2月 苗場スキー
16年2月 志賀高原
16年1月 本社ヶ丸
15年11月 大平・晃石山
15年9月 日光白根山
15年8月 蝶々誕生
15年6月 あじさい屋敷
15年6月 柴又サイクリング
15年6月 丸山(秩父)
15年4月 三ツ岩岳
15年4月高尾山花見
15年4月桜の季節
15年3月八方尾根スキー
15年2月赤倉蟹&スキー
15年2月志賀スキー
14年12月愛宕山
14年11月鍋足山
14年10月高ボッチ高原
14年10月房総の村
14年9月那須高原キャンプ
14年8月習志野花火大会
14年6月勝浦(千葉県)
14年6月 水郷ポタリング
14年5月 鳴虫山
14年5月 天城森林浴
14年4月 桃源郷
14年4月 花見川
14年3月 三毳山
14年3月 青葉の森
14年3月 志賀高原
14年2月 乗鞍高原温泉
14年2月 戸隠スキー
14年2月 袋田の滝
14年2月 苗場スキー
14年1月 美ヶ原Ⅱ
14年1月 美ヶ原Ⅰ
14年1月 竪破山
13年12月 高尾山
13年11月 大山(おおやま)
13年11月 生瀬富士と袋田滝
13年11月 青笹山
13年10月 八海山
13年10月 本栖湖キャンプ
13年9月 高川山
13年9月 西沢渓谷
13年9月 尾白川渓谷
13年8月 横尾山
13年8月 戸田花火&BBQ
13年7月 高尾山ビアマウント
13年7月 麻綿原高原
13年7月 鋸山散策
13年6月 伊豆の中心部へ
13年6月 伊豆への道中
13年5月 倉岳山・高畑山
13年5月 湯島キャンプ
13年5月 四ツ又山~鹿岳
13年5月 富士山観賞
13年4月 日光から足尾 Ⅱ
13年4月 日光から足尾 Ⅰ
13年4月 印旛沼ポタリング
13年3月 三ツ峠山
13年3月 志賀スキー
13年3月 白馬スキー
13年2月 高峰温泉雪遊びⅡ
13年2月 高峰温泉雪遊びⅠ
13年2月 野沢温泉スキー場
13年2月 宮城蔵王スキー場
13年1月 高湯温泉
13年1月 蔵王温泉スキー場
13年1月 猫魔で初滑り
12年11月 渡良瀬渓谷
12年11月 渡良瀬遊水地
12年10月 平泉
12年10月 安達太良山Ⅱ
12年10月 安達太良山Ⅰ
12年9月 乙女森キャンプ
12年8月 仙丈ヶ岳 Ⅱ
12年8月 仙丈ヶ岳 Ⅰ
12年8月 千葉の花火大会
12年7月 裏磐梯キャンプ
12年6月 甘利山
12年6月 赤城山
12年6月 水元公園
12年5月 渡良瀬遊水地
12年5月 金環日食
12年5月 上州三峰山
12年4月 一切経山
12年4月 近隣の桜
12年4月 吉野梅郷
12年3月 榛名外輪山
12年3月 海に続く電柱
12年3月 ハクバ
12年3月 志賀高原 Ⅱ
12年3月 志賀高原 Ⅰ
12年2月 雲龍渓谷 Ⅲ
12年2月 雲龍渓谷 Ⅱ
12年2月 雲龍渓谷 Ⅰ
12年2月 戸隠 Ⅲ
12年2月 戸隠 Ⅱ
12年2月 戸隠 Ⅰ
12年2月 嬬恋スキー
12年1月 大山スキー
12年1月 ドイツ村Ⅱ
12年1月 ドイツ村Ⅰ
11年12月 大和葛城山
11年12月 ビール工場ツァー
11年12月 野協忘年山行
11年11月 談山神社の紅葉
11年11月 明日香の紅葉
11年11月 古城の紅葉
11年11月 堺の紅葉
11年11月 化野 念仏寺
11年11月 栂尾 高山寺
11年11月 大原 三千院
11年11月 大原 寂光院
11年11月 岳人の森Ⅱ
11年11月 岳人の森Ⅰ
11年11月 宍粟の秋
11年10月 霊山
11年10月 串柿の里
11年10月 白髪岳
11年9月 祇園北側
11年9月 物部川の滝
11年9月 四国カルストの夜明け
11年9月 四国カルストの黄昏
11年9月 八釜甌穴・姫鶴平
11年9月 中津渓谷
11年9月 仁淀川安居渓谷
11年9月 だんじり&ふとん
11年8月 東はりまキャンプ
11年8月 北山川 Ⅲ
11年8月 北山川 Ⅱ
11年8月 北山川 Ⅰ
11年8月 山陰浦富海岸
11年8月 北山川ダッキー
11年8月 古座川カヌー
11年7月 夏 徒然Ⅱ
11年7月 夏 徒然Ⅰ
11年7月 笠置山本番
11年7月 白浜ダイビング
11年6月 笠置山
11年6月 白鷺池公園花菖蒲
11年6月 山田池公園の花
11年5月 浜寺公園
11年5月 葛城山Ⅱ
11年5月 葛城山
11年5月 青山高原
11年4月 筱見キャンプⅡ
11年4月 筱見キャンプ
11年4月 吉野観桜Ⅱ
11年4月 吉野観桜Ⅰ
11年4月 須磨アルプス
11年4月 北山花見
11年3月 大阪城・鶴見緑地
11年3月 荒山公園梅林
11年3月 野沢温泉スキー
11年3月 リベンジ釈迦ヶ岳
11年2月 中山 健ハイ
11年2月 山陰から大山へ
11年2月 シャルマン火打スキー
11年1月 釈迦岳転進観音峰
11年1月 蟹&スキーIN兵庫
11年1月 裏六甲氷瀑巡り
11年1月 志賀高原スキーⅡ
11年1月 志賀高原スキー
10年12月 摩耶山ハイク
10年11月 東福寺へ
10年11月 詩仙堂へ
10年11月 実相院・曼殊院
10年11月 紅葉 勝尾寺
10年11月 紅葉 勝尾寺
10年11月 紅葉 勝尾寺
10年11月 紅葉 箕面滝
10年11月 川湯キャンプ
10年11月 しまなみ海道 Ⅱ
10年11月 しまなみ海道へ
10年11月 高御位山
10年10月 首里城へ
10年10月 慶良間へ
10年10月 沖縄へ
10年10月 竜王山
10年10月 有馬四十八滝
10年9月 古座川キャンプⅡ
10年9月 古座川キャンプⅠ
10年9月 モンゴル料理
10年9月 猛虎会
10年9月 沖縄料理
10年9月 吉野川ラフティング
10年8月 ホルモン焼
10年8月 原不動滝キャンプ
10年8月 白浜海水浴
10年8月 鏡平へ
10年8月 三俣蓮華・双六岳
10年8月 三俣山荘への道
10年8月 黒部五郎岳へ
10年8月 太郎兵衛平へ
10年8月 木曽駒ヶ岳Ⅱ
10年7月 木曽駒ヶ岳Ⅰ
10年7月 暑気払い
10年7月 紀伊大島ダイビング
10年7月姫路セントラルパーク
10年7月白浜ダイビング
10年7月食いしん坊台湾編
10年7月吉野川キャニオニング
10年7月小歩危ラフティング
10年7月 虚空蔵山
10年7月 野宴 納涼会
10年6月 神戸森林植物園
10年6月 布引ハイク
10年6月 蛍川キャンプ
10年6月 食いしん坊韓国編
10年6月 地蔵川の梅花藻
10年6月 緑化センターの花
大峰大日岳のアケボボツツジ
10年5月 大峰大日岳の花Ⅱ
10年5月 大峰大日岳の花
10年5月 芦屋川地獄谷
10年5月 立山夏スキーⅣ
10年5月 立山夏スキーⅢ
10年5月 立山夏スキーⅡ
10年5月 立山夏スキーⅠ
10年5月 大阪 渡船場巡り
10年5月 御嶽山スキー
10年4月 馬籠宿・妻籠宿
10年4月 明治村散策
10年4月 伏見名水巡り
10年4月 金剛山
10年4月 雲山峰
10年4月 甲山ツツジ゙と桜
10年4月 千苅ダム・大岩岳
10年4月 大阪城公園花見
10年3月 再カラアゲマウンテン
10年3月 堺ポタリング
10年3月 赤倉合流スキーⅡ
10年3月 赤倉合流スキー
10年3月 野沢温泉スキー
10年3月 志賀スキー
10年2月 六甲荒地山
10年2月 南部梅林
10年2月シャルマン火打スキーⅡ
10年2月シャルマン火打スキーⅠ
10年2月ハチ北スキー&かに
10年1月 マキノ高原ハイク
10年1月 蓬莱山ハイク
10年1月 平日スキー東鉢
10年1月 前山から明神平
10年1月 白いフアンタジィ
10年1月 雪中ハイク前山ヘ
10年1月 樹氷ハイク明神平ヘ
10年1月 続ハクバの遊び
10年1月 ハクバで雪遊び
10年1月 東京ドームシティ イルミ
09年12月 初滑り 勝山
09年12月 カラアゲマウンテン
09年12月 ODK二つの行事
09年12月 六甲と道草
09年12月 六甲忘年山行
09年12月 局ヶ岳
09年11月 長老ヶ岳
09年11月 晩秋紅葉 勧修寺
09年11月 晩秋紅葉 永観堂
09年11月 晩秋紅葉 天満宮
09年11月 晩秋紅葉 嵯峨野
09年11月 晩秋紅葉 嵐山
09年11月 ミステリーキャンプ
09年11月 笹ヶ峰へ
09年11月 笹ヶ峰への道
09年11月 グアムでダイビング
09年11月 グアムで講習
09年11月 あけぼの平への道
09年10月 モダン焼と紅葉
09年10月 余呉キャンプ
09年10月 ゴロゴロ岳
09年10月 下ノ廊下
09年10月 浄土山から黒部湖
09年10月 室堂へ
09年10月 伊吹山頂上へ
09年10月 伊吹山へ
09年09月 赤石岳へ
09年09月 悪沢岳へ
09年09月 千枚小屋へ
09年09月 鷲峰山
09年09月 観音峰・稲村ヶ岳
09年09月 古光山・赤目渓谷
09年08月 大江山キャンプ
09年08月 堺の夜景
09年08月 堺の日没
09年08月 蓮華岳を過ぎて
09年08月 蓮華岳へ
09年08月 針ノ木岳の朝
09年08月 針ノ木峠へ
09年08月 池木屋山
09年08月 堺の思いでⅤ街
09年08月 堺の思いでⅣ春
09年08月 堺の思いでⅢ冬
09年08月 堺の思いでⅡ秋
09年08月 堺の思いでⅠ夏
09年07月 尼崎レクカーニバル
09年07月 四万十川
09年07月 芦屋の海で
09年07月 公園の花
09年07月 蓮と自戒
09年07月 健ハイ中山
09年07月 蝶の温室
09年06月 宇治と納涼会
09年06月 三室戸寺
09年06月 六甲ヤマアジサイ
09年06月 赤いシチダンカ
09年06月 六甲水面の花
09年06月 布引の百選紀行
09年06月 白鷺公園花菖蒲
09年06月 賤ヶ岳ハイク
09年06月 ほたる川BBQ
09年06月 反省の孔雀岳
09年05月 阿蘇からの帰り
09年05月 荒涼たる山の彼方
09年05月 阿蘇のスケール
09年05月 由布岳の花園
09年05月 荒野の花園
09年05月 御在所岳の花
09年05月 高野山の彩り
09年05月 赤石山系
09年05月 天狗塚
09年04月 春の聖パートⅠ
09年05月 春の聖パートⅡ
09年04月 吉野の桜
09年04月 広田神社ツツジ
09年04月 北山貯水池花見
09年04月 大和路 宇陀
09年03月 栂池スキー
09年03月 霊仙山
09年03月 三峰・学能堂山
09年03月 薊岳・明神平
09年02月 府庁山
09年02月 妙高市民スキー
09年02月 ハチ・ハチ北スキー
09年01月 奥美濃スキー
09年01月 八犬伝の富山
08年11月 摩耶山の紅葉
08年11月 新雪の大普賢岳
08年11月大山・蒜山・吹屋Ⅰ
08年11月大山・蒜山・吹屋Ⅱ
08年11月大山・蒜山・吹屋Ⅲ
08年10月 本白根・横手
08年10月 仙人温泉へ Ⅰ
08年10月 仙人温泉へ Ⅱ
08年10月 仙人温泉へ Ⅲ
08年10月 仙人温泉へ Ⅳ
08年10月 八淵滝・武奈ヶ岳
08年9月 平城宮と奈良
08年9月 六甲ロックガーデン
08年8月 水晶への山旅Ⅰ
08年8月 水晶への山旅Ⅱ
08年8月 水晶への山旅Ⅲ
08年8月 水晶への山旅Ⅳ
08年8月 御嶽山
08年7月  釈迦ヶ岳
08年7月 堺~鶴見緑地
08年7月 雄岡山・雌岡山
08年6月 立山サマースキー
08年5月 岩湧山
08年4月 春の黒部五郎岳
08年4月 竜門山
08年4月 山上ヶ岳
08年3月 愛宕山(京都)
08年3月 野協春スキー
08年3月 志賀スキー
08年2月 ハクバスキー
08年01月 岩戸山・十国峠 
07年11月 牛滝山紅葉狩り 
07年 11月10日 剣山 
07年11月 大崩山 
07年10月 越百山・南駒ケ岳・空木岳 
07年9月 御手洗渓谷 
07年8月 五色ヶ原・薬師岳 
07年7月 札幌出張の余得 
07年5月 犬鳴山~和泉葛城
07年4月 弥山谷・八経ヶ岳 
07年4月 三嶺と屯鶴峯 
07年1月 曾爾高原 
06年12月 金勝アルプス 
06年11月 韓国・高千穂峰 
06年10月 祖母山 
06年8月 日本最低峰二峰
06年7月 焼岳 
06年5月 春の双六岳
06年4月 九重連山 
06年1月 ハチ北スキー 
05年10月 岩殿山送別山行 
05年9月 平標山 
05年7月 常念岳・燕岳 
05年7月 姫神岩手早池峰 
05年6月 巻機山 
05年6月 雷鳥沢スキー 
05年5月 三斗小屋温泉へ 
05年5月 日留賀岳 
05年4月 春の乗鞍岳 
05年4月 鹿岳・四ツ又山 
04年11月 養老渓谷
04年10月 高原山
04年9月 四阿山・根子岳
04年4月 春の燕~木無里 
04年3月 鳴虫山 
04年3月 丹沢なごり雪 
04年1月 黒斑山
03年12月 日向山
03年9月 蔵王・月山
03年9月 編笠山
03年8月 男体山
03年6月 上州武尊山
03年6月 那須茶臼・南月山
03年5月 両神山
03年5月 春の唐松・雨飾
03年1月 高峰高原
02年12月 本社ヶ丸
02年11月 初冬の栗沢山 
02年10月 那須大白森山
02年10月 鳥海山・月山 
02年7月 五色ヶ原
02年5月 金峰山・瑞牆山 
02年5月 春の蝶ヶ岳 
02年4月 春の鳳凰三山 
01年10月 木曽駒・雨飾山 
00年4月 越百山~南駒ケ岳
99年10月 妙高山 
99年4月 春の穂高岳 
98年4月 春の内蔵助平 
95年10月 八ヶ岳

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山を歩けば
楽しいことが好きです。   「ワイワイ遊ぶこと」=「幸せ」が私の基本です。                  膝の手術をしてから山へ行くことが少なくなって・・・ でも名前は温存しています。             「習志野山歩会」「関東アウトドアクラブ」所属。興味ある方 左下のリンクからどうぞ。
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越百山・南駒ケ岳(中央アルプス-2000年)
越百山・南駒 山行録(2000年)
4月29日
未明、ふと眼が覚める。時計を見ると午前3時半。
『2時半にセットしておいたのに…さっきベルが鳴ったのを止めたような気がする。
アーッ!夕べは9時まで飲んでしまった。
飲み出すと止まらん悪い癖が出た。』
あわてて飛び起き、車に向かう。
『ウッ!頭が…』反省しながら出発。
コンビニでサンドイッチとヨーグルトを買い込み、名神尼崎インターへ。
ゴールデンウィークの初日だが道は空いている。
真っ暗な夜空を見上げる。星は見えない。
滋賀県に入ると空は白んできた。
やがて、左手前方に伊吹山が見え出した。
頂上付近は雲の中だ。
予報では「寒気がやってきて天気が安定しない。」といっていた。
『今年は駄目かな。』と思い、
少し寂しい気がしつつ、サンドイッチにかぶりつきつつ東へ向かう。
木曽川を渡る頃には太陽が正面から照りつけ、まぶしくなってきた。
空は青い。
名古屋の放送が入る。「今日は快晴、夕方から雲が広がるが、絶好の行楽日和となるでしょう。明日は寒気がやってきて天気は下り坂。」
6時半中津川のインターを出る。
国道19号線木曽路を北上する。
馬籠宿、妻籠宿を過ぎ、小一時間も走ると、白く輝く峰々が突然視界に入ってきた。
胸がときめく。
頭もすっきりしてきた。
大桑駅を過ぎて、伊奈川沿いに右折する。
林道を走る。
櫻が満開だ。伊奈川ダムが左に見える。
水がきれいだ。まさに水色。底まで見えている。
8時20分駐車場に着く。登山届けを箱に入れる。
既に投函済みの用紙を見ると、すべて越百山往復になっている。
『南駒ヶ岳まで足を伸ばすのは俺だけか。』単にそう思っただけだった。
標高1,070m、8時30分出発。
ゲートの横を通り川沿いの林道を行く。
大きな白い岩から水がドウと落ちている。
滝壺は淡い水色。この澄明感。
9時10分、福栃沢出合い。越百山登山口に着く。
標識の下に、黒地に白く[COSMO]
と書いた板が打ち付けてある。
コスモの音は横文字が良く似合う。
標高1,310m。越百に続く尾根上に向け、いきなりジグザグの急登だ。
途中、水場で喉を潤しつつ大汗かいて尾根上に出る。1,620m。ここからは、若干アップダウンを交えながら高度を上げて行く。
1,750mを過ぎた辺りから雪が増えて来た。
ジョギングシューズからプラブーツに履き替える。
暫く登ると、樹間の急坂が凍っていた。ここからアイゼンを着ける。
1,900m辺りで、木がまばらな場所に出た。
振り返ると御嶽山。
木々の向こうに、青空をバックにして、富士山より広大に裾を広げ、上部3分の1を雪に覆われて、巨大な独立峰が鎮座していた。
御嶽山


写真を撮った後、昼食にする。
昨日、飲んだ手土産に持って帰った鰻弁当である。
『山で鰻を食うなんて奴は、ざらにはいるまい。』雄大な景色を前に、悦に入って鰻を頬張る。
たれをたっぷり掛けた鰻を食い終え、紫煙をくゆらす。
『御嶽山は、頂上が爆発で吹き飛んでいなければ、富士山より高い山だった。』と言う話を思い出しながら紅茶を沸かす。
また、あの期待していた、何とも言えない充足感が沸きあがってくる。これだから止められない。
時間が瞬く間に過ぎていく。
1時になって出発。
行く方を見上げると、道はオオシラビソの樹林帯のなかに続いている。
昨日雪が降ったらしく、林は白く化粧している。
2,000m過ぎから急坂になった。
朝からの陽光に雪は腐っている。
上げた足は3分の1くらい戻ってくる。
なかなか進まない。
おまけに白い化粧が解け出して、水滴は雨のように降り注ぐし、運が悪いと雪塊が頭上を襲う。
突然疲れを感じだした。
『人生良いことずくめはないんだ。』と自分に言い聞かせながら、一歩一歩を繰り返す。
やがて、本日の最高地点2,400m手前のピークを北に巻く水平道に入った。
北方の視界が開けた。
南駒ヶ岳と千涯嶺が、黒い岩肌に白い雪をまとって、精悍な姿を現した。
南駒と千涯嶺

二つの雄姿の左奥に真っ白なピラミッド状の山が控えている。
空は雲が覆い始めた。
ザックに腰をおろし、紅茶を飲みながら地図を拡げる。
あの純白のピラミッドが気になる。
宝剣岳から伸び出した尾根の「独標蕎麦粒岳」らしい。
今夜の宿、越百避難小屋はすぐだ。明日の天気は怪しそうだし、ゆっくり腰をすえることにした。
男女の話声と、ピッケルで雪を突く音が聞こえてきた。
「今日は」「今日は」
「すごいなぁ。写真を撮ろう。」中年の夫婦らしい二人連れが横にきて腰をおろし、カメラを取り出している。
話によると、後から愛知の団体さんが来るそうだ。
「それでは、お先に。」
10分弱下ると避難小屋に着いた。小屋は雪に埋もれていた。
隣の越百小屋は、雪をかいて出入り口が確保されている。
後を追うように夫婦連れがやって来た。
「凄いわねぇ!避難小屋に泊まるって言ってたでしょ。大丈夫かしら。」
と言葉を投げかけ、越百小屋へ宿泊の手続きをしに入って行った。
『とにかく聞いてみよう。』「今夜は、避難小屋は使えそうですか?」
「使うなら窓から出入りしてください。」
見ると、雪掻きした越百小屋出入り口の右上方に窓が見えている。
『こんなところから出入りできるわけないじゃないか。』
「今日泊めて頂けますか?自炊はできますか?」
「自炊は避難小屋の中でできますよ。」
『しょうがないなぁ。』「それじゃあ、1泊2食でお願いします。」
中に入ると男性の先客が一人。
4人でこたつにあたりながらビールを飲む。
3時だ。
「こんなに雪が多いの初めてですよ。僕が着いたときは、まだ、ここの主人が雪掻きをしていましてねぇ、手伝ったんですよ。 
トイレは雪に埋もれたままだから、女性はつらいかも。」
「わっ! ビール少しでいいわ。」
愛知の中高年の団体さんがやって来た。
男性5人・女性3人の8人連れだ。
「この小屋は3度泊まったことがあるけど、食事が良いのよ。今日は営業初日だから、期待できるわよ。
おたくは明日どちらへ行くの?」
「天気が良ければ、南駒まわりで下るつもり。」
「へー、南駒へ行くの。ねぇ、ねぇ、この人、南駒へ行くんだって、南駒!」
『どういう意味か?』いっぺんに賑やかになった。
夕食が並べられる。「うわー!鰻よ!」
「山小屋で鰻だなんて豪勢だなぁ。」
皆喜んでいる。
『えーっ! よりによって鰻とは!』
食後、小屋の中は禁煙なので一服やりに外に出てみる。
避難小屋の窓には梯子がかけてあるではないか。
『梯子かけるならあの時言ってよ。 荷物も減らしたいし。』
越百も千涯嶺も南駒も、暗く厚くなってきた雲に隠れて見えなくなっている。
小さな小屋だが12人なのでゆったり寝ることができた。


4月30日
夜中に眼が覚める。午前3時過ぎだ。
タバコを持って外に出る。
見上げると、空はびっしり星で埋まっていた。
新月間近で月が出てない。
カシオペア座の尻尾を浸して白い帯が満点の星空を横切っている。
『北極星はあんなに明るかったか?』
黒い稜線に区切られた無限の世界をしばし眺める。
きらめく暗天に星が流れた。
気分を良くして小屋に戻る。
次に眼が覚めたのは午前5時。
外に出てみる。
夜中に見たのは夢ではなかった。
雲ひとつない空の青さ、じんと来る。
南駒の頂上右側面が朝日に映えている。『ついてる!』
朝食をとりながら、昨日の「南駒へ行くんだって、南駒。」の一言が気になっていた。
「ご主人、この季節の南駒はどうですか」
「もともとそんな難しい山ではないし、別にどうってことないよ。」

6時半出発。
約1時間の行程だ。
左手遥かに白山、手前に大きな御嶽、乗鞍から穂高へ続く山並み。
知らぬ間に高度を上げる。
空は徐々に高曇りへと変化していく。
2,613m越百山の頂上に出た。
越百山頂にて


眼に大パノラマが飛び込んできた。
北は南駒と千涯嶺、北東に八ヶ岳、東に南アルプスの山々と富士山。
南アルプスは圧巻。
眼下に蛇行しつつ南下する天竜川を挟み、3,000mを超える峰々が銀白色に輝いている。
愛知の8人連れが「千涯嶺の取っ付きまで往復する。」と言って出かけて行った。
入れ替わりに夫婦がやって来た。
「わぁー!」言葉が出ない。
「富士山は何山の横に見えてるんですか?」
『さっき地図でしらべたところだ。』
「左から見ていくと分かりやすいですよ。あのギザギザが鋸岳、その右に甲斐駒、なだらかな千丈、高いのが北岳、どっしり見えるのが間ノ岳、農鳥、大きく肩をひろげてとんがったピークが塩見、奥に富士山、次に高いのが荒川三山の悪沢岳と前岳、そして大きな赤石、台形に見えるのが聖。光岳は同じくらいの高さの山が続いているのではっきり分かりません。」
南アルプスパノラマ

「へー、なるほど、摩利支天が見えますね。実は、数年前、光から北岳まで、10日かけて歩いたことがあるんですけどねぇー。分からんもんですねぇー。」
『なんと!』
「この休みの後半は、大山と氷ノ山へ行くんですよ。」
『脱帽!』
雄大な南アルプスを前にカリントウをかじりながら、神奈川の夫婦と語らう。
早くも9時だ。二人に別れを告げる。
「では、天気が良いので南駒へ行きます。」
「気を付けて。」
暫くはなだらかな稜線を行く。
眺めは良いし、天国の散歩道だ。
越百から南駒

三つ目のゆるい登りにさしかかったところで8人連れが戻ってきた。
「あれ、もう戻るんですか?」
「一人足が痛いと言うもんで、そこまで行けば千涯嶺の取っ付きまで行ったも同じですから。」
越百から千涯嶺途中

8人が引き返したピークに着くと、そこから先にも二人連れの足跡が続いている。
『昨日歩いたひとがいるんだ。』
いよいよ千涯嶺の取っ付きにかかる。約150mの登りだ。
岩稜の登りはやっぱりきつい。
『あの見えているピークが頂上か?』
登り着いてみると、まだ上にピークがある。
手も膝も使って2,734m千涯嶺の頂上に到着。
『あれ!二人の足跡が引き返している。』
腰をおろして一服。南駒があるため、空木岳の方は見えない。
前は絶壁になっていて下れない。
戻る。
『やっぱりあった。』ピークを10mほど下ったところから右に巻いて進む足跡が続いていた。
急斜面のトラバースは時間が掛かる。
去年の前穂北尾根から涸沢への下りを思い出す。
緊張の時が過ぎて、南駒との鞍部に到着。ほっとする。
千涯嶺を振返る

『さあ、本日最後の登りだ。がんばろう。』2,814mまで215mの登りだ。
登りかかって、10分ほどすると男性が降りてきた。
「今日は、どちらへ?」
「南駒を通って下山の予定です。」
「僕は今そこを登ってきたんですよ。」時計を見ると12時半。
「ずいぶん速いですね。」
「雪が締まって歩きやすかったですから。」
『腹が減った。』と思いつつ、ピークを一つ一つ越えて行く。
頂上手前のピークに登る。
南駒の右側、空木方面の見通しが効くようになった。
しかし、ガスが視界を遮っていた。
1時だ。
少し先の岩陰で昼食をとりながらガスが晴れるのを待つことにした。
空木岳・木曽駒

ザックから必要なものを取り出し、ザックに腰掛ける。
まずは水作り。
残っていた水をコッフェルに入れ、コンロにかける。
薄く水色がかった雪の表面を払いのけ、コッフェルに入れる。
雪が解けるのに結構時間がかかる。
暫くすると、雪の中にいたのか、ちいさな虫が一匹、水面でもがいている。
こんなところでも虫が生活している。 スプーンで虫を逃がしてやった。
しかし、心配していたゴミは全くない。
樹木が無ければ、雪にゴミは付かないのだ。
ガスが周辺にも流れ出してきた。 風も出てきた。
食い終わる頃には風も治まり、ガスは下の方に落ち着いた。
空木岳・宝剣岳・木曽駒ヶ岳

空木岳・宝剣岳・木曾駒ケ岳を右前方に見ながら、南駒の頂上に出る。
振り返ると越百はガスに埋没していた。
前方には、空木から下った鞍部に木曾殿山荘が見えた。
3年前の山行を思い出す。
宝剣岳と重なるように、木曾駒ケ岳、左右に木曾前岳・伊那前岳が大きな山塊を形づくっている。
中央アルプス北部の山々を写真に収める。
南駒ヶ岳より空木岳方面

ここから、先行の二人の足跡は空木岳に向かっていた。
二人の足跡から離れ、先ほど出会った人の足跡に沿って、南駒の尾根を下る。
2時になっていた。
登山届けがすべて越百山往復となっていた理由の一端が分かった。
高度がなかなか下がらないのは地図でわかるが、地図上に表現しきれない小さなピークが次々に並んでいる。
ピークとピークの間はナイフリッジ。
ピーク上は南側に雪庇が張り出している。
時間がかかる。
2,600mまで下ると痩せ尾根が終了した。
3時だ。
そこからは雪がクッションになって快調に下る。
やがて、オオシラビソの樹林が現れた。
足跡のとおり歩いて行くと突然胸まで沈み込んだ。
若木の上に乗ってしまった。
下部は枝が張っているため空洞になっている。
雪が締まっている時の足跡はあてにならない。
雪上に出るのが大変だ。
雪の中で木登りするのは疲れる。
木を避けて歩くが、避け切れない場合や、用心していても沈み込むことがある。
2,200mくらいまで下ると沈んでも膝より上までくることは無くなった。
5時前だ。
やがて土の道が現れるようになってアイゼンを外した。
1,950mくらいのところで、道が崩落でなくなっていた。
タバコに火を点け、辺りを見回す。
崩落の下の方に雪渓がある。
雪を積上げて作った塔が見えた。
『あれだ。』崩落地を慎重に下る。
また崩壊しそうだ。
雪渓に辿り着く。
雪渓に足を踏み入れる。
ひどい腐れ雪だ。
数メートル下ると足の付け根まで沈み込むようになった。
一歩一歩が沈み込む。
雪渓の端に逃れ、雪の塔を目指す。
雪の塔に着いた。
しかし、足跡はどこにもない。
『陽光でとけたか?』
地図を見る事にした。
国土地理院の地図には道が載ってないので、昭文社の古い地図を拡げる。
調度、先ほどまで下ってきた尾根から、若干北方向に外れる地点になっている。
国土地理院の地図では、北は四角く張り出した広い尾根だ。
明確ではないが、北の端まで行き着くまでに小さな沢がありそうだ。
北側に何となく道らしく見える箇所があった。
石楠花の苗木が、入口であるかのように生えていた。
暫く行くと倒木が次々現れる。
『獣道か。北へ向かうのが遅すぎた。 沢があったら渡ろう。』
覚悟を決めて北へ向かう。
倒木を乗越え、枝をかき分け進む。
カモシカの糞が方々にうず高く積もっている。
案の定 斜度のきつい沢が現れた。
カモシカを真似、四つん這いになって横切る。
かなり暗くなってきた。
6時を回っている。
二つ目の沢に降りようとしたとき、薄く残った雪を踏んだ。
足が滑って、跳び蹴りをするように下にあった朽ちた倒木を蹴折り、1m下の雪渓に足から降り立った。と、瞬間、背中のザックの重みが体を前に押し倒した。
体をネジってピッケルを突き立てると同時に左顔面も着地。
少しズズッと滑って止まる。
『凍り始めている。怪我をしないうちに野宿しよう。』雪渓の裂け目で水を補給していると、雪面に赤いものが落ちる。顔を触ると痛い。
次の尾根に上る。かなり大きな尾根で、下りながら野宿の場所を物色する。
倒木も無く随分歩きやすい。
『ルートにでたかな?』と思いつつ、大きな杉の根元に決める。
『雨よ降らないで。』
マットを敷き、ドボドボのズボンをジャージに履き替え、セーターを2枚着込んで、カッパを最後に着る。
ドライカレーを食べた後、シラフカバーにシラフをセットする。
シラフに足を突っ込み杉の大木を背もたれにくつろぐ。
紅茶を飲みながら『初めて野宿。今日帰ると言ってあるから下山したら一番に電話しよう。…』考えているうちに眠たくなってきた。
シラフに潜り込み傘を枕元に置く。
ヘッドランプを消し、ザックカバーを顔にかけて眼をつむる。
何とも言えない静寂に包まれている。
暫くすると、何か足音が聞こえたような気がした。
ヘッドランプを点け、辺りを見回す。
なにもいない。
顔に冷たいものを感じて眼を覚ます。
ザックカバーを伝ってきた雨が顔にかかったのだ。
カバーをとってみると随分降っている。
『最悪!しかし、貴重な体験!』カバーの水を払って傘をかける。
2時になっていた。
次に眼が覚めたのは5時前、空が明るくなっていた
荷造りをしながら横を見ると、マットの横にカモシカの糞の山があった。
『危ないとこであった。』
アイゼンを着けて、6時出発。
『これがルートであってくれれば。』の思いは、すぐかき消された。
尾根は左右からよってくる雪渓の合流地点で消滅した。
また雪渓を北に渡る。
『ちょっと北に寄り過ぎている。 滝はないようなので、次の尾根を下り、南の大きな沢に出よう。』
やっぱりルートに出なかった。
尾根を下り、大きな沢に出た。
地図を拡げコンパスを添える。
磁針がフラフラ動く。
周りの石が赤い。
鉄分が多くてコンパスは使えない。
高度は1,550mだ。『この出合にまちがいない。』ここから林道まで高度差150m、沢を下る。
幸い滝は無さそうだ。
石伝いに、沢を右に左に渡り返しながら、ゆっくり下る。こんなところで転んだら擦り傷では済まない。
沢が左に蛇行している。『あっ、ガードレールが見えた。下に白い建物も見える。』
水に入ることも無く、沢歩きは終わった。
白い建物は最近できた発電所だった。
発電所の前の橋を渡り、上にある林道に登り着いたのは8時35分だった。
9時5分に一昨日通った越百山登山口、福栃沢出合いを通過した。
ゆったりとした気分になってタバコをふかす。
周りを見ながら歩く。
『フキノトウがある。』
『タラの木はないかな。』
日当りの良い斜面を見ていると、ひょろっと突っ立ている木がある。
『あった。』しかし、先端についている芽は小さく、つぼみのようだった。
9時45分、通行止めゲートを過ぎる。
駐車場には車が1台だけ止まっていた。
アドベンチャーは終わった。





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